Q.お問い合わせ内容
給与から控除される住民税の端数月を変更したいのですが、どのように設定すればよいでしょうか?
A.回答
従来は『Cells給与』で登録できる住民税額は「6月」「7月~」の2項目のみでしたが、V9.47以降は12ヶ月分の住民税額を登録する仕様となりました。
登録されている住民税は、個人情報の「12ヶ月登録」から確認ができます。
これにともない、V9.47より前に住民税の端数控除月を数式により変更していた場合は、バージョンアップにより数式は初期化され、端数月は6月となります。今後は前年控除分の計算終了後、各月に登録されている住民税額を変更してください。
昨年の住民税控除月を確認する場合は「その他処理A」の「前年賃金台帳」をご活用ください。
仕様変更に伴う住民税徴収月の確認方法や、徴収月の変更方法の詳細は下記をご確認ください。
※シート入力を含め、住民税の登録方法は3通りあります。シート入力以外の登録方法等、詳しくはこちらをご覧ください。
徴収月の確認
給与計算では、当月払いの事業所は表示と同月に登録されている住民税額が控除されます。
翌月払いの事業所で「基本項目」>「その他」タブ>「B 支払月の表示」の「支払月が相違する」にチェックを入れている場合は、支払月と同月に登録の住民税額が控除されます。
どの登録月の住民税額が控除されるのかは、「入力と計算」画面の「支給日等入力」に表示される『住民税徴収月』にて確認することができます。
例1:当月払い 6月分給与 ⇒ 6月の住民税額が控除
例2:翌月払い 6月分給与 ⇒ 7月の住民税額が控除
端数月の変更方法
すでに登録されている各月住民税の端数月を変更する場合は、「シート入力」による変更が便利です。
下記の手順より操作をお願いします。
シート入力で住民税端数月(登録額)を変更する
- 「個人情報」を開き、「シート入力」より「住民税(年税額、各月の税額、市区町村名、住所)」を選択します。
- 「データ読込」にて従業員情報を読み込むと、登録されている6月~5月までの各月住民税額が表示されます。
通常は6月に端数の住民税額が登録されています(※令和6年は定額減税のため6月が控除なし、7月が端数月となります)。 - 「端数月の変更」から指定月の住民税額を入れ替えます。
※シート上でコピー&ペーストにより編集することもできます。 - 編集後、「登録」してから給与計算をおこなってください。
なお、ケースごとで端数月の変更方法が異なります。
該当ケースの操作方法をそれぞれご確認ください。
翌月払い(支払日ベースでの登録)のケース
『Cells給与』では支払日ベース(「基本項目」>「その他」タブ>「B 支払月の表示」の「支払月が相違する」にチェックを入れている)で登録をしている場合でも、翌月初旬で支払うために締め日が属する月の住民税額を控除する場合は控除月の変更が必要となります。
以下に「末締翌月10日支払い」の事業所の場合の具体例と対処法を記載していますので、ご参照ください。
5月分/6月10日払いの給与を【5月分】で計算する場合に、前年の12回目の住民税を該当の給与に適用したい場合
- データ読込後、「端数月の変更」をクリックし、【6月】と【5月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 【5月】の枠に端数が登録されたことを確認します。
6月分/7月10日支払いの給与を【6月分】で計算する場合に、 該当月に端数を適用したい場合
- データ読込後、「住民税クリア」をおこない、年税額を登録します。
- 「端数月の変更」をクリックし、【6月】と【7月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 【7月】の枠に端数が登録されたことを確認します。
定額減税対象での6月分/7月10日支払いの給与を【6月分】で計算する場合に、 該当月は「0円」、次月に端数を適用したい場合
- データ読込後、「住民税クリア」をおこない、「定額減税」のチェックを入れて年税額を登録します。
- 「端数月の変更」をクリックし、【6月】と【7月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 続いて、【6月】と【8月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 【7月】の枠に0円、【8月】に端数が登録されたことを確認します。
翌月払い(締日ベースでの登録)でのケース
『Cells給与』は支払日ベースでの登録を推奨しておりますが、締日ベースで登録をしており翌月払いの事業所がある場合、住民税決定通知書に記載の各月の税額通りに税額を入力をすると、正しい金額で控除されない場合があります。
以下に「末締翌月25日支払い」の事業所の場合の具体例と対処法を記載していますので、ご参照ください。
5月分/6月25日支払いの給与を【5月分】で計算する場合に、端数を該当の給与に適用したい場合
- データ読込後、「住民税クリア」をおこない、年税額を登録します。
- 「端数月の変更」をクリックし、【6月】と【5月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 【5月】の枠に端数が登録されたことを確認します。
定額減税対象での5月分/6月25日支払いの給与を【5月分】で計算する場合に、 該当月は「0円」、次月に端数を適用したい場合
- データ読込後、「住民税クリア」をおこない、「定額減税」のチェックを入れて年税額を登録します。
- 「端数月の変更」をクリックし、【6月】と【5月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 続いて、【6月】と【7月】を入れ替えるとし、「変更」をクリックします。
- 【5月】の枠に0円、【6月】の枠に端数が登録されたことを確認します。