このページでは、通勤手当の設定方法について案内します。
目次
3.「出勤日数×日額」で、非課税限度額を超えた分を通勤課税に振り分け
5.「月額固定」「出勤日数×日額」「〇か月に1回、定額を支給」が混在
通勤手当について
Cells給与では「通勤課税」「通勤非課税」の項目が既定の通勤手当として設定されています。なお、「通勤非課税」は非課税設定がされています。この2つの手当項目について、通勤手当の支給パターンに応じて計算式の設定をおこないます。
通勤手当の設定場所
通勤手当は、「基本項目」の「数式情報」タブにある「通勤手当」より設定をおこないます。
通勤手当の設定パターン
Cells給与では、下記のパターンについて通勤手当の設定をおこなうことが可能です。事業所の支給条件に応じて、設定をおこなってください。
番号 | パターン名 | 内容 |
---|---|---|
1 | 「月額固定」のみ |
従業員ごとに毎月固定額を支給するパターンです。Cells給与は特に変更をしなければ月額固定で支給する設定となっています。 設定方法はこちら |
2 | 「月額固定」または「出勤日数×日額」 |
「月給者は毎月定額を支給するが、時給者については出勤日数に応じて通勤手当を支給する」など、「日数×1日あたりの単価」で支給する従業員がいるパターンです。 設定方法はこちら |
3 | 「出勤日数×日額」で、非課税限度額を超えた分を通勤課税に振り分け |
2のパターンのうち、「出勤日数×日額」の従業員について、非課税限度額を設定し、上限を超えた部分を通勤課税として支給できます。 設定方法はこちら |
4 | 「月額固定」または「〇か月に1回、定額を支給」 |
通勤手当を数ヶ月に一度まとめて支給するパターンです。 設定方法はこちら |
5 | 「月額固定」「出勤日数×日額」「〇か月に1回、定額を支給」が混在 |
従業員によって「毎月固定」「出勤日数×日額」「〇か月に1回、定額を支給」と支払方法が異なるパターンです。 設定方法はこちら |
6 | 上記パターンで設定ができない場合 |
1~5に当てはまらない場合、事業所独自の計算式の作成が必要です。 詳細はこちら |
1.「月額固定」のみ
通勤課税・通勤非課税手当を毎月固定額で支給するパターンです。「個人情報」の「基本情報」タブにある「通勤課税」「通勤非課税」に入力した金額が毎月支給されます。Cells給与では本パターンが初期状態として登録してあるため、変更などをしていなければ特に計算式の設定などは不要です。
金額の登録方法
- Cells給与の事業所ファイルを起動し、「個人情報」をクリックします。
- 該当の従業員をリストから選択し、「基本情報」タブの「通勤課税」「通勤非課税」に毎月の支給額を登録します(※)。
※個人情報の「シート入力」機能により、複数人まとめて登録することも可能です。詳細はこちらのページをご確認ください。
- 手順2を繰り返し、登録が完了したら画面右上の「×」をクリックして個人情報画面を閉じ、入力内容を登録します。
- 手順2で登録した金額が通勤課税・通勤非課税の手当額としてそのまま反映されます。
2.「月額固定」または「出勤日数×日額」
「月額固定」の従業員と「出勤日数×1日あたりの単価」で計算する従業員がいるパターンです。
設定方法
- Cells給与で事業所ファイルを起動し、通勤手当設定画面を開きます。
- 出勤日数×通勤単価」タブをクリックします。
- 通勤手当の計算に必要な項目を設定します。内容については下記「設定内容」をご確認ください。
設定内容
区分 項目名 内容 A 作成する手当を選択 「通勤課税」か「通勤非課税」にチェックを入れます。 B 月額固定と「出勤日数×通勤単価」を区別する方法を設定 月額固定で支給する従業員と「出勤日数×単価」で支給する従業員を区別する条件を下記のどちらかから選択します。
・任意の区別による
下記の通り支給方法の条件付けをします。月給者のなかで月額固定と出勤日数×単価が混在する場合などはこちらを選択してください。個人情報「予備項目(※)」に「1」を登録:出勤日数×通勤単価で計算
空欄の場合:月額固定で計算※「▼」をクリックして使用していない項目を選択してください。
・日給者、時給者を「出勤日数×単価」で求め月額者を「固定」とする
給与区分に応じて条件付けができる場合はこちらを選択してください。C 出勤日数に有給日数、休出日数を含めるか 「出勤日数×単価」で計算する際に、出勤日数に含める項目にチェックを入れてください。 D 「出勤日数×単価」で計算する場合の上限設定 「出勤日数×単価」で計算する際に、上限額を設定する場合はチェックを入れ、上限額を登録してください(※)。
(例)原則出勤日数×単価で計算するが、5万円を超える場合は5万円とする場合
(※)上限額が従業員ごとに異なる場合は、独自の計算式設定が必要です。詳細はこちらのページをご覧ください。
- 各項目を設定したら、「作成」をクリックします。「数式を変更しました。」のメッセージは「OK」をクリックし、通勤手当の数式画面を右上「×」をクリックして閉じます。
- 個人情報を下記の通り設定します。下記では通勤非課税の設定をした場合として案内します。
月額固定の従業員の場合
個人情報「基本情報」タブにある「通勤非課税」に毎月の支給額を登録します。
「出勤日数×日額」の従業員の場合
条件設定を「任意の区別による」とした場合、個人情報「その他」タブにある「通勤区分」欄に「1」と登録します(※)。
※日給者、時給者を「出勤日数×単価」で求め月額者を「固定」とするとした場合は不要です。
個人情報「基本情報」タブの「通勤非課税」に1日あたりの通勤単価を登録します。
3.「出勤日数×日額」で、非課税限度額を超えた分を通勤課税に振り分け
自家用車や自転車通勤で非課税上限額が設定されている場合に使用するパターンです。「出勤日数×日額」で計算する従業員について、非課税上限額を登録して、上限額を超えた分を通勤課税手当に振り分けて支給します。
設定方法
- Cells給与で事業所ファイルを起動し、通勤手当設定画面を開きます。
- 「課税・非課税自動振り分け」タブをクリックします。
- 通勤手当の計算に必要な項目を設定します。内容については下記「設定内容」をご確認ください。
設定内容
区分 項目名 内容 A 月額固定と「出勤日数×通勤単価」を区別する方法を設定 月額固定で支給する従業員と「出勤日数×単価」で支給する従業員を区別する条件を下記のどちらかから選択します。
・任意の区別による
下記の通り支給方法の条件付けをします。月給者のなかで月額固定と出勤日数×単価が混在する場合などはこちらを選択してください。個人情報「予備項目(※)」に「1」を登録:出勤日数×通勤単価で計算
空欄の場合:月額固定で計算※「▼」をクリックして使用していない項目を選択してください。
・日給者、時給者を「出勤日数×単価」で求め月額者を「固定」とする
給与区分に応じて条件付けができる場合はこちらを選択してください。B 出勤日数に有給日数、休出日数を含めるか 「出勤日数×単価」で計算する際に、出勤日数に含める項目にチェックを入れてください。 - 各項目を設定したら、「作成」をクリックします。「数式を変更しました。」のメッセージは「OK」をクリックし、通勤手当の数式画面を右上「×」をクリックして閉じます。
- 個人情報を下記の通り設定します。
月額固定の従業員の場合
個人情報「基本情報」タブにある「通勤課税」「通勤非課税」にそれぞれ毎月の支給額を登録します。
「出勤日数×日額」の従業員の場合
条件設定を「任意の区別による」とした場合、個人情報「その他」タブにある「通勤区分」欄に「1」と登録します(※)。
※日給者、時給者を「出勤日数×単価」で求め月額者を「固定」とするとした場合は不要です。
個人情報「基本情報」タブの「通勤課税」「通勤非課税」に下記の金額を登録します。
通勤非課税:非課税上限額(全額通勤課税の場合は「0」を登録)
通勤課税:1日あたりの通勤単価
4.「月額固定」または「〇か月に1回、定額を支給」
「6ヶ月に1回定期代をまとめて支給する」など、通勤手当を数ヶ月分まとめて定期的に支給するパターンです。支給月と頻度を登録し、該当月のみ通勤手当を支給するよう設定します。
設定方法
- Cells給与で事業所ファイルを起動し、通勤手当設定画面を開きます。
- 「〇ヶ月単位の通勤手当」タブをクリックします。
- 通勤手当の計算に必要な項目を設定します。内容については下記「設定内容」をご確認ください。
設定内容
区分 項目名 内容 A 作成する手当を選択 「通勤課税」か「通勤非課税」にチェックを入れます。 B 月額固定と〇ヶ月単位で支給する従業員を区別する方法を設定 月額固定で支給する従業員と数ヶ月単位で支給する従業員の区別方法を設定します。
「▼」をクリックし使用していない項目をリストから選択します。
- 各項目を設定したら、「作成」をクリックします。「数式を変更しました。」のメッセージは「OK」をクリックし、通勤手当の数式画面を右上「×」をクリックして閉じます。
- 個人情報を下記の通り設定します。下記では通勤非課税の設定をした場合として案内します。
月額固定の従業員の場合
個人情報「基本情報」タブにある「通勤非課税」に毎月の支給額を登録します。
数ヶ月単位で支給する従業員の場合
個人情報「その他」タブにある「通勤区分」欄に「〇ヶ月単位+支給開始月」となるよう数字3桁を登録します(※)。
※登録例:3ヶ月単位で8月分給与から支給する場合は「308」と登録すると8・11・2・5月に、6ヶ月単位で4月分給与から支給する場合は「604」と登録すると4・9月に支給がされます。
個人情報「基本情報」タブにある「通勤非課税」に数ヶ月ごとに支給する金額(※)を登録します。
※例:6ヶ月ごとに5万円を支給する場合は「50000」と入力します。
5.「月額固定」「出勤日数×日額」「〇か月に1回、定額を支給」が混在
1、2、4が混在するパターンです。事前に「〇ヶ月単位の通勤手当」タブを設定してから登録をおこないます。
設定方法
- Cells給与で事業所ファイルを起動し、通勤手当設定画面を開きます。
-
こちらをご確認いただき、「〇ヶ月単位の通勤手当」タブの手順3まで設定をおこないます。
- 「1日、1ヶ月、〇ヶ月単位」タブをクリックします。
- 「3.1日単位の通勤手当で出勤日数に~」について、「出勤日数×日額」で計算する際に含めるものにチェックを入れます。
- 「作成」をクリックします。「数式を変更しました。」のメッセージは「OK」をクリックし、通勤手当の数式画面を右上「×」をクリックして閉じます。
- 個人情報を下記の通り設定します。下記では通勤非課税の設定をした場合として案内します。
月額固定の従業員の場合
個人情報「基本情報」タブにある「通勤非課税」に毎月の支給額を登録します。
数ヶ月単位で支給する従業員の場合
個人情報「その他」タブにある「通勤区分」欄に「〇ヶ月単位+支給開始月」となるよう数字3桁を登録します(※)。
※登録例:3ヶ月単位で8月分給与から支給する場合は「308」と登録すると8・11・2・5月に、6ヶ月単位で4月分給与から支給する場合は「604」と登録すると4・9月に支給がされます。
個人情報「基本情報」タブにある「通勤非課税」に数ヶ月ごとに支給する金額(※)を登録します。
※例:6ヶ月ごとに5万円を支給する場合は「50000」と入力します。
「出勤日数×日額」の従業員の場合
個人情報「その他」タブにある「通勤区分」欄に「1」と登録します。
個人情報「基本情報」タブの「通勤非課税」に1日あたりの通勤単価を登録します。
6.上記パターンで設定ができない・ご不明な点がある場合
このページで案内したパターンでの設定が難しい場合や、設定にあたってご不明点がある場合は、数式質問シートをお送りいただくことで個別の計算式設定や計算式の確認をおこなうことが可能です。詳細はこちらのページをご確認ください。
Cells給与初期設定ガイド 目次
Step1 Cells給与を導入するにあたって(導入前~Cells給与が手元に届くまで)
2.Cells給与を複数人で共有したり、自宅や外出先で利用したい場合
Step2 初期設定をおこなう(Cells給与がインストール可能になったら)
4.Cells給与購入時のご案内書類と契約内容の確認について
Step3 給与計算に必要な情報を登録する(初期設定が完了したら)
事業所情報の登録
従業員情報の登録
手当・控除の計算式設定
17.通勤手当の設定方法
Step4 給与計算をおこなう(給与計算に必要な情報を登録したら)
24.マニュアル等の確認とサポートセンターへのお問い合わせ方法
Step5 賞与・年末調整の計算について