このページでは、社会保険・雇用保険計算の基礎となる料率や源泉所得税の計算設定の方法を案内します。
目次
社会・雇用保険料と源泉所得税の設定場所
保険料と源泉所得税の計算設定は、事業所ファイルの「基本項目」にある「料率と税額」タブでおこないます。Cells給与では、「料率と税額」タブに登録した料率や計算方法をもとに社会保険・雇用保険料や源泉所得税の計算をおこないます。
社会保険・雇用保険料率を設定する
下記の手順にて、料率の設定をおこなってください。
- Cells給与から事業所ファイルを起動し、「基本項目」をクリックします。
- 「料率と税額」をクリックします。
- 社会保険・雇用保険料の設定をおこないます。画面上部の「健康保険」「厚生年金」「介護保険」「厚生年金基金(加入している場合)」に本人負担分の料率を1000分の1単位で入力します(※)。雇用保険料率は「雇用保険」にある「▼」をクリックし、リストから該当の率を選択します。
※健康保険料率は東京都の協会けんぽの料率が初期状態で入力されています。
〈社会保険料率の確認方法〉
都道府県ごとの現在料率については、セルズのホームページから確認することが可能です。確認方法はこちらのページ(※)をご覧ください。※台帳についてのご案内となっておりますが、Cells給与も同様の方法で確認が可能です。
例)令和6年3月~ 愛知県(協会けんぽ)の料率を登録する場合
・健康保険:10.02% 100.2/1000 ÷ 2 = 50.1/1000
・介護保険:1.6% 16/1000 ÷ 2 = 8/1000
・厚生年金:18.3% 183/1000 ÷ 2 = 91.5/1000
→健康保険「50.1」、介護保険「8」、厚生年金「91.5」を登録 - 入力が完了したら、「×」をクリックして基本項目画面を閉じます(※)。
※社会保険・雇用保険料の計算には本件設定に加えて、従業員ごとに標準報酬月額の登録などの設定が必要です。従業員情報の設定箇所についてはこちらのページをご確認ください。
社会保険料の端数処理設定を確認する
Cells給与では、社会保険料の円未満端数処理は「50銭以下切捨て」で設定してあります。
「円未満切捨て」に変更したい場合は、「料率と税額」タブにある「社会保険で円未満の端数を「切り捨てる」」にチェックを入れてください。
源泉所得税の計算設定を確認する
Cells給与では、源泉所得税は「源泉徴収税額表」を適用して算出する設定となっておりますが、「電算機計算の特例(※)」を使用して計算する方法に変更することが可能です。
設定を変更する場合は、下記の手順にて操作をお願いします。
※通常、源泉所得税は「源泉徴収税額表」を適用して算出しますが、給与計算ソフトを用いて処理する場合には月額表の甲欄を適用する給与に限り計算方法の特例が設けられています。 詳細は、こちらの国税庁ホームページをご覧ください。
設定方法
- 事業所ファイルで「基本項目」を開き、「料率と税額」タブをクリックします。
- 画面下部「源泉所得税の計算方法を選択してください」欄にある「電算機計算の特例」を選択します。
- 「変更した場合はクリック」をクリックし、「変更しました。」とメッセージが表示されたら「OK」をクリックして閉じ、「×」で基本項目画面を閉じます。
Cells給与初期設定ガイド 目次
Step1 Cells給与を導入するにあたって(導入前~Cells給与が手元に届くまで)
2.Cells給与を複数人で共有したり、自宅や外出先で利用したい場合
Step2 初期設定をおこなう(Cells給与がインストール可能になったら)
4.Cells給与購入時のご案内書類と契約内容の確認について
Step3 給与計算に必要な情報を登録する(初期設定が完了したら)
事業所情報の登録
11.社会保険・雇用保険料率と源泉所得税の計算設定
従業員情報の登録
手当・控除の計算式設定
Step4 給与計算をおこなう(給与計算に必要な情報を登録したら)
24.マニュアル等の確認とサポートセンターへのお問い合わせ方法
Step5 賞与・年末調整の計算について